Joomla!の管理画面URLを変更してみましょう。
オープンソースのCMSを利用するとき、デフォルトの設定のままだと不安が残るのが「ログイン画面」。前回のWordpressの記事にも書きましたが、先ず最初に管理画面のURLを変更しておくと、攻撃者からの無駄なアクセスを抑制することができます。
Joomla!の管理画面のURLを変更するエクステンション「Admin Exile」アドミン・エクザイル
Joomla!でのURL変更にはフリーのエクステンション「Admin Exile」アドミン・エクザイルがおすすめです。
インストール&有効化して、キーとコードを設定するとURLに「?key=code」クエリ・パラメータを追加するプラグインです。
http://extensions.joomla.org/extension/adminexile
オープンソースCMSのJoomla! ジュームラ
本ブログではオープンソースのCMS、Joomla!についての技術備忘録などをまとめていこうと思います。
Joomla!はMamboから派生したCMSで、公開開始は2005年。すでに10年以上、活発に開発されている類い稀なる安定したコミュニティをもつCMSです。
たくさんのツールを習得することは物理的にも困難なので、オープンソースはWordpressとJoomla!、それ以外はフレームワークを利用したオリジナルCMSという使い分けでCMS構築を行っています。他のCMSからのマイグレーション(データ移行)などもいくつか行ってきたなかで、Joomla!の身体能力に助けられることが何度もありました。
CMSに特化したJoomla!は、コーポレートやEコマース、SNSなどさまざなサイト形態に対応できるシステムです。
記事、カテゴリ、メニュー、モジュール(バナーや最新記事一覧、広告表示などを小さなパーツごとに部品化して管理できます。)などコンテンツ管理機能は強力かつシンプルな操作で、複製/公開・非公開/移動/順序変更などを自由に編集することができます。
さらに、ユーザ管理、アクセス権限管理、多言語、テンプレートオーバーライド(テンプレートの表示カスタマイズ)などCMSに必要な機能が標準でほぼ完璧に揃っていることも特徴です。そして、Joomla! Extentionという拡張機能が様々なカスタマイズに耐えうる膨大なツールを提供しています。
PHP記述がほとんど不要で構築できるのが特徴ですので、コーポレートなど、現場のWeb担当者が自由に運用したい場合にとくに有効です。
キャンペーンやトップページの入れ替えが頻繁なブランドやサービスを扱うサイトにも、とても魅力的な機能が標準で用意されています。
Joomla! 公式サイト
https://www.joomla.org/
優れた構造で安心と合理的な運用を導くJoomla!の魅力
Joomla!でCMS構築を行っていると構造のすばらしさに感動することがあります。システム構造に詳しい方ではないですが、第三者が拡張機能を開発しやすいようにMVCの構造、API、データベースどれもとてもわかりやすく規律があります。
WordPressほど日本語情報サイトがあるわけではありませんが、英語サイトを少し読むことで多くの事は解決します。英語のフォーラムを読む事はWordpressについてもオススメです!
基本的な情報はもちろん日本の情報サイトから充分得る事ができます。
英語が相当苦手ですが、CMSにまつわる情報はほとんど英語記述から得ています。本家のフォーラムではとても大切な情報や、面白い情報がたくさん書かれていますので、英語力なくてもついつい読んでいるととても面白い情報を得る事ができます。
Joomla!の拡張機能についてはExtention エクステンションとよびます。標準の機能では足りないものは、エクステンションをインストールしてカスタマイズします。エクステンションのコミュニティも素晴らしいです。有料のものが多く専門の開発会社がしっかりと製造しているので安心して使えることも大きな魅力です。
Joomla! Extention Directiory ジュームラの拡張機能コミュニティ
http://extensions.joomla.org/
刺激し合うCMSコミュニティ
最近は、Wordpressの世界にもJoomla!コミュニティの優れた技術が積極的に参入しています。
WordPressでCMS構築する際、どうしても「あの機能がほしい!」と思う事がよくあります。一昨年あたりから、Joomla!のエクステンション開発者がWordpress向けプラグインを発表しているのをよく見かけるようになりました。
これはとても嬉しいことです。優れたCMSであるJoomla!の思想や技術が、大人気のブログシステムであるWordpressにも取り入れられることはとても素晴らしいですね!
ブラヴォ! と感じたいくつかのWordpress プラグインをご紹介します。
WordPressのメディア管理にフォルダ機能を追加するプラグイン WP Media Folder(WP メディア・フォルダ)
たくさんのカテゴリの記事についてメディア管理画面では画像がおおすぎて整理にこまります。Joomla!のメディア管理はフォルダ型でファイルシステムをマネージメントします。このプラグインはそういったフォルダ型をWordpress上で実現します。ファイルシステムとは別なので、uploadsフォルダの中を変更するわけではありませんが、擬似的に管理画面上でフォルダごとに画像ファイルを管理することができます。
WP Media Folder
https://www.joomunited.com/wordpress-products/wp-media-folder
WordPressに新しいフォーム プラグイン、Chronoforms(クロノフォ—ムズ)登場。
WordPressには優れたフォームプラグインがいくつかありますが、Joomla!コミュニティで人気のあるChronoformsがWordpress版をリリースしました。既に使っていますが、なかなか快適です。
フォームの作成はGUI、ドラッグ&ドロップで表示側、イベントプログラム操作を作成します。一度作ると、バックアップ&レストアで使い回しができるので、最初は難しいですが、覚えれば安心して使うことができるプラグインです。
特徴は「フォームに必要な機能はすべて実装可能」です。ドキュメントは動画で用意されています。
確認画面、キャプチャ、PHPやJavascriptによるデータ操作も管理画面上で設定できます。弱点は、問い合わせ情報をみる画面とCSV出力のカスタマイズがあまり細かくできないことです。日本向けのツールではないので、CSV出力はUTF-8のみです。
Chronoforms for WordPress
https://ja.wordpress.org/plugins/chronoforms/
他にもたくさんいいツールが双方のコミュニティで広がっていることでしょう。素敵な拡張機能を見つけたときにまたご紹介します。